ポリフェノール
強い抗酸化作用を持つポリフェノールには老化やがん予防などのほか、高いダイエット効果の期待できる種類があります。
ポリフェノールとは、植物に含まれる色素や苦味成分で、
光合成によってつくられるものです。
ほぼ全ての植物に存在します。
ポリフェノールの種類はたいへん多いのですが、その化学構造中に共通の特徴として、OH基(フェノール基)を持っています。このOH基が活性酸素を除去する働きを持っています。
残り部分の構造が、それぞれのポリフェノール独自の働きにつながります。
また、水に溶けやすいため吸収がよく、摂取してから30分ほどで効果が出始めますが、2~3時間程の効果を持続させた後、そのまま体外へ排出されてしまいます。
従って、小まめに、また、継続的に摂取するのが効果的です。
また、食事での脂肪や糖の吸収抑制効果を期待する場合には、食事中や食後すぐの摂取が効果的です。
2007年秋、フジッコの研究により、黒大豆に含まれるポリフェノールの一種アントシアニンのC3Gが抗内臓肥満作用を持つことがわかりました。
<ダイエットにつながる効果をもつポリフェノール>
・緑茶などのカテキン:脂肪蓄積抑制・アミラーゼ活性阻害(糖の吸収を阻害)
・りんごポリフェノール(特に皮に多い):脂肪蓄積抑制・脂肪燃焼酵素活性
・チョコレートのカカオマスポリフェノール:血液をさらさらにして代謝アップ
・烏龍茶の重合ポリフェノール(発酵過程でカテキン類が重合して生じる):脂肪吸収抑制
・黒豆の皮に含まれるアントシアニンC3G(シアニジン3-グルコシド):脂肪の代謝を改善、促進させて内臓脂肪を減らす(2007年11月発表)
<その他に気になるポリフェノール>
・松ポリフェノール=フラバンジェノール:血液サラサラ、運動後の疲労回復、肝機能アップ
・大豆などのイソフラボン:女性ホルモン様の働き
・ぶどうなどのアントシアニン:肝機能アップ
ところで、ポリフェノールといえば赤ワイン。
赤ワインにはカテキン、リスベラロール(がん予防効果)、アントシアニンなど、さまざまなポリフェノールが含まれています。熟成期間が長く、濃赤の赤ワインほど抗酸化力が強いといわれています。
ポリフェノール類と含まれる食品に関する記事