腹囲で内臓脂肪チェック
今まで肥満の判定といえば、主に身長と体重から計算するBMI値が中心でした。
成人では、このBMIが25を超えると肥満と判定されます。
でも、BMIから判定される肥満は、皮下脂肪型か内臓脂肪型かはわからないのです。
生活習慣病の危険度が高く、すぐにでもダイエットをしないと命に関わるような病気になるかもしれないのは、内臓脂肪が原因の肥満のほうです。
皮下脂肪は、脂肪を溜めることのほうが大きくて、それほど悪さをしませんが、肥大した内臓脂肪は、悪玉ホルモンをどんどん排出して血液や血管に悪さをします。
血圧を上げたり、中性脂肪値を上げたり、血管を修復する善玉ホルモンを減らしたり・・・
そして、動脈硬化の元になって、さらには、脳梗塞などの死にかかわる病気をもひきおこすのです。
その内臓脂肪型の肥満であるか否かを簡単に判断することができるのが腹囲なんです。
腹囲は、おへその高さでおなか周りを測った数値です。
ウエストの細いところを測るのではありません。
内臓脂肪型肥満でメタボリック症候群の予備軍となるのは、
腹囲が、男性85cm以上、女性90cm以上。
もし、あなたがこのサイズを超えているのなら、すぐにでもダイエットが必要です。
ちなみに、精密には、このおへその高さの断面から計測した内臓脂肪の面積が、100平方センチ以上が危険な内臓脂肪の量とされています。
これは病院でCTスキャンなどでチェックしないとわからない数値です。
これまでの大勢の検査結果などから判断して、腹囲が上記数値以上の場合に、100平方センチ以上の内臓脂肪を溜めているだろうということなんです。