肥満に関係する新しい遺伝子GPR-120のニュース
京大、食事性肥満の原因遺伝子は脂肪センサ「GPR120受容体」と確認
京都大学(京大)は2月20日、フランスを中心とする欧州のゲノム解析センターと共同で、脂肪酸センサ分子の肥満患者におけるゲノム解析研究を行い、脂肪 センサ「GPR120受容体」が食事性肥満の原因遺伝子であることを見出したと発表した。成果は京都大学薬学研究科の辻本豪三教授、同平澤明准教授、同市 村敦彦大学院生(現 東北大学大学院医学研究科助教)らの研究グループによるもので、論文は英科学雑誌「Nature」オンライン速報版に英国時間2月19日に掲載された。
2012年2月20日マイナビニュースhttp://news.mynavi.jp/news/2012/02/20/068/index.html
ニュースによれば、
このGPR120を欠損させたマウスは、肥満や糖尿病、脂肪肝などの代謝異常を起こしたそうです。この遺伝子を持っていないと、脂肪を燃やすことができにくくて、肥満などになりやすいようです。
さらに、人間で遺伝子検査を行なった上での調査で、GPR120受容体(遺伝子)の変異をもつ人は、食べ物による肥満になりやすいということが示唆されたんだそうです。
同じように食べても肥満になりやすいということですよね。
特にヨーロッパでの高脂肪食でこの傾向が強かったんだとか。
GPR120に関するデータをもとに糖尿病や肥満の予防・改善に役立つお薬などへの応用が期待されています。
つけたし
親と子の体型に関するデータでは、両親とも肥満の場合の子供の肥満率は80%だそうです。
これは遺伝もあるけれど、生活習慣、食習慣が同じ環境だということも大きいと言われています。
なので、必ずしも肥満遺伝子を持っているから肥満になるというわけではありませんが、体質的なことはある程度遺伝しているということでもあります。
体質を知っておくことで、自分の生活習慣を改善したり、太りやすい食べ物について関心を持つことはいいことだと思います。
最近では、病院に行くことなく気軽に遺伝子検査を受けられるようになっています。
GPR120についてはまだできないと思いますが、いくつかの肥満に関する遺伝子について郵送キットで調べてもらう事が可能です。
管理人はDNASLIMという肥満遺伝子分析を受けてみました。
爪を送るだけなので本当に気楽に検査してもらいました。
遺伝子診断結果では、自分が思っていた通り、炭水化物系で太りやすいことや、代謝はどちらかというといいほうだということ等がわかりました。
健康管理の目安として活用しています。
肥満に関係するその他の遺伝子
肥満に関係する遺伝子の代表的なものについては、以下のページで説明しています。
⇒ベータ3-アドレナリン受容体
⇒UCP1(脱共役タンパク質)
⇒ベータ2アドレナリン受容体
⇒レプチン遺伝子
⇒FTO遺伝子
肥満遺伝子診断の実際
⇒爪で肥満遺伝子を調べてダイエット
DNA SLIMの紹介と分析キットなど送られてくるものの詳細を紹介しています。
⇒肥満遺伝子診断 結果レポート
管理人のDNASLIM肥満遺伝子診断の結果です。