胆汁酸ダイエットなら食事量を減らさずに内臓脂肪を減らすことができる
先日の世界一受けたい授業で渡辺光博先生から紹介された胆汁酸ダイエットについてまとめました。
昨今問題にされている内臓脂肪型肥満。
皮下脂肪型の肥満よりも生活習慣病に罹るリスクが高い。
動脈硬化、心疾患、肝臓がん、糖尿病などになりやすく、放っておくと生命の危機にさらされることもあります。
病気のリスクを高める内臓脂肪を効率的に減らすことができるのが胆汁酸ダイエットです。
胆汁酸の血管内濃度があがると、褐色脂肪細胞を活性化するスイッチがオンになり、余分な脂肪をやっつけてくれるのです。
では胆汁酸の血管内濃度を高めるにはどうしたらよいのでしょうか?
実は、体内の胆汁酸量は人によって決められていて、それ以上に増やすということはできません。
古いものが排出されると、その分だけ新しいものを補給するシステムです。
そして、新しい胆汁酸ほど良い働きをします。
古い胆汁酸は便と一緒に排出されるのですが、食物繊維とくっつかないと排出されにくいのです。しかも腸内に古いまま残しておくと大腸がんのリスクとなってしまいます。
食物繊維を摂る
そこで、食物繊維の摂取が必要になります。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をどちらもきちんと摂りましょう。
番組中のおすすめ食材
舞茸(マイタケ)
マイタケは、他のキノコ類には含まれていないマイタケXフラクション(MX-フラクション)という食物繊維を豊富にもっています。
臓器や血液中の余分な脂肪を胆汁酸と一緒に弁として排出したり、腸を活発にして排出を促す働きもあります。また、ガン予防にも注目されています。
MX-フラクションは水溶性食物繊維なので、汁物や炊き込みご飯などゆで汁も一緒に摂れる料理で食べるのがおすすめ。
舞茸は以前、お笑い芸人のザ・たっちがダイエットに成功して話題になりました。
(参考:雪国まいたけが特にいいってご存知ですか?→マイタケに関する詳しい記事)
大麦
番組では大麦を混ぜた舞茸の炊き込みご飯を紹介していました。
大麦には不溶性食物繊維がごぼうの約2倍、白米の約20倍含まれています。
麦ごはんを3か月食べて内臓脂肪が約1割以上も減ったというデータもあるそう。
参考:食物繊維の多いその他の食材はこちらの記事をご覧ください
舞茸や大麦と合わせて利用するといいと思います。
杜仲茶
お茶は杜仲茶がおすすめ。
胆汁酸の排出作用が高い成分アスペルロシドが入っています。
このお茶自体にも内臓脂肪を撃退してくれる働きがあります。
ラットによる3ヶ月の実験で、中性脂肪の蓄積を50%以上抑制したという結果が出ています。
(参考:杜仲茶ダイエットについて)
舞茸+大麦+杜仲茶で古い胆汁酸を排出することで、新しい胆汁酸が肝臓で作られます。
その胆汁酸が内臓脂肪を燃やすスイッチをオンにしてくれるのです。
そして、食事をすると血液中の胆汁酸濃度が上がる
→褐色脂肪細胞の活性化スイッチをオン
→太る元になる悪い脂肪をやっつけてくれる
舞茸や大麦は毎日食べるのが理想的ですが、週3回くらいでも効果が出ると考えられています。
腸もみ
さらに、腸を直接刺激して便の排出を促せば、古い胆汁酸をより効率的に体外へ排出できます。
番組ではとても簡単な腸もみを紹介していました。
腸もみのやり方
椅子に浅く腰掛ける
脚を軽く開く
両手の指先をヘソの下3cmへ差し込み、息を多くすう
息を吐きながらゆっくりと上体をたおしていき、手首が太ももに当たるところまで前屈する。
指先をさしこんだ状態で、時計回りに3回ゆっくり回す。
息を吸いながらゆっくり上体を起こす。
腸もみは、寝る前やお風呂上りがおすすめのタイミングです。
胆汁酸ダイエットの効果
番組中3人の男女が普段の食事量は減らさずに、舞茸や大麦、杜仲茶をとりいれ、腸もみをする胆汁酸ダイエットに挑戦しました。
1週間後
36才女性は、内臓脂肪量が126.8㎠→122.8㎠(4.6㎠減)
47才男性は、内臓脂肪134.1㎠→111㎠(23.1㎠減)
たった1週間でこの結果は即効性がありそうです。
38才男性は、元々内臓脂肪量がたいへん多くて193.8㎠もあったのが1週間で139㎠(54.8㎠減)。悪玉コレステロールも109から89に減っていました。
さらに1か月後には122.4㎠(71.4㎠減)でお腹周りもマイナス8.3cmでした。
この男性は感想を聞かれて「無理な運動もしないで体が軽くなって本当にびっくりした」と語っていました。
上記3人とも体重減は2キロ程度で、食事制限をせずに内臓脂肪だけを減らすことができていました。
胆汁酸ダイエットは、食事量を減らさずに取り組めることから継続もしやすく、リバウンドしにくいダイエットであるといえますね。