体脂肪を減らす期待の新成分PSGとは?
発芽玄米に体脂肪や悪玉コレステロールを減らす作用がある新成分PSG(発芽米ステロール配糖体)が発見されたことが第30回日本肥満学会で報告されました。2014年にはファンケルが成人男性を対象にしたPSG摂取による研究報告がされています。
PSGとは?
PSGとは、an active ingredient of Pre-germinated brown rice, the acylated Steryl Glucoside fractionの略で、直訳は発芽米の機能成分の一つ、アシル化ステロール配糖体画分。PSGはこの長い訳を略して「発芽米ステロール配糖体」とも呼ばれています。
玄米が発芽する時に作られる植物ステロールの一種と考えられています。
(我が家で発芽させた玄米です。)
PSGの健康効果について
マウスの実験では、高脂肪食を毎日マウスに与え、2グループの内一方にだけPSGを同時に摂取させ2か月間飼育しました。
その結果、PSGを摂取したグループは内臓脂肪が明らかに(35%)減っていたそうです。血中の中性脂肪値も減少。
さらに、エネルギー代謝は9%増加。
PSGは代謝をアップして脂肪燃焼効率もよくしてくれるようです。
また血液検査では悪玉コレステロールの有意な減少がみられるのと同時に、動脈硬化を抑制するHTLアーゼの活性が確認されました。
HTLアーゼは、血液中にHDLに結合して存在し、動脈硬化を促進する物質を分解する働きのある酵素。血管のしなやかさを保っているといわれています。
ファンケルの日本人男性を対象にした調査
ファンケルの発表によれば、血中LDLコレステロール値が140mg/dl以上かつBMIが25以上の日本人男性51名(平均年齢54歳)を対象に、「PSG」(30~50mg)を含むサプリメントを12週間連続で摂取してもらう研究調査によって、
「PSG」を配合したサプリメントを継続摂取することにより、肥満かつ血中LDLコレステロールの高い日本人男性の血中LDLコレステロール値を改善し、動脈硬化のリスク低減に寄与する可能性が示唆されました。※「PSG」は株式会社ファンケルの登録商標となっています。なお、総コレステロール値およびウエスト周囲径についても、プラセボ群では摂取前後で差が見られない一方で、PSG群では有意に低下したことが確認できました。
一緒に読みたい関連記事