豆電球をつけて寝ると太る!?
寝る時に部屋を真っ暗にして寝ていますか?豆電球を点けていないと眠れないという人もいると思いますが、それが太る原因になっているかも。カギを握るのはホルモンの働きです。
夜に光を浴びることで体重が増える
「夜に光を浴びることで体重が増える」ということは、動物実験ではすでに確認済み。
2013年には奈良県立大の大林氏ら研究者によって、人での調査でも1.9倍太りやすかったというデータが発表されています。
「なぜ豆電球ほどの光で「肥満」になる可能性があるのか。大林さんによれば、光は体の生体リズムに強く影響を及ぼすことが分かっていて、就寝中に部屋が明るければ熟睡が妨げられ寝不足になり、食欲を促すホルモンが分泌される。そしてメラトニンと呼ばれるホルモンが関わってくるのだという。」(j-castニュース)
メラトニンが減って熟睡できない
わたしたちは太陽の光で目が覚めます。わたしたちの生体リズムには光が重要な働きをしています。
光のあるところで眠ると、夜であっても明るい光によって脳が活動するべき昼間と勘違いしてしまうため眠気のもとになるメラトニンの分泌を減らしてしまうのだそうです。
メラトニンが減ると熟睡できず、痩せホルモンである成長ホルモンの分泌が減ってしまいます。成長ホルモンは体の脂肪を燃焼しやすくしてくれるホルモンです。
また、活動する時間と勘違いすることでエネルギーを補給しようとして食欲を促すホルモンが多くなってしまいます。太りたくない人にはダブルパンチですよね。
最もメラトニンが多く分泌されるのは0.3ルクス(真っ暗な状態)だそうです。
大林氏らの研究で1.9倍太りやすいという結果が出た豆電球は9ルクス。
蛍光灯をつけたまま寝てしまったとしたら300ルクスの光を浴びながら眠ったことになります。たったの9ルクスで2倍太りやすいのですからつけっぱなしは厳禁です。
ブルーライトもNG
またメラトニンを減らして目を覚ますのは青~緑色の光=ブルーライトだそうです。
究極のブルーライトは太陽の光です。
テレビ、PC、スマホなどを見ることは小さい太陽の光を見ているのと同じですからメラトニンを減らし、睡眠の質を下げてしまうことになります。
就寝時間が近づいたら、スマートフォンやPCなどの利用は控えましょう。まずは青い光から暖色系のオレンジの光(間接照明など)に切り替え、寝る時には真っ暗というのが理想です。
真っ暗で眠れないという人は
どうしても真っ暗では眠れないという人もいると思います。その場合は、アイマスクをして眠るか、眼に光が直接入らないような足元に、小さい光を置いたり、フットライトを利用するといいそうです。
個人的には、真っ暗で眠れない人は豆電球つけてもいいんじゃないかなぁとは思いますが・・。無理してもストレスになって眠りが浅くなりそうですよね。
カギを握る成長ホルモン
いろんな研究がありますが、眠りと太りやすさをつなぐのは成長ホルモンではないでしょうか。成長ホルモンが分泌されることで、体脂肪が燃えやすくなるからです。
成長ホルモンは、入眠から最初の深い眠りに入った時に分泌されるそうです。布団に入ったらさっと眠りについて、ぐっすり眠れるといいのです。
豆電球をはじめとする光だけじゃなく、成長ホルモンの分泌を妨げないようにすると痩せやすい体質づくりができます。
たとえば、血糖値が高い状態で眠らない、昼間に30分以上の昼寝をしない、夜にカフェインを摂らないなどです。
しっかり熟睡してきちんと眠るだけで1日に300kcalもお得なのだとか。
ちゃんと寝ないと1ヶ月に1kgも太っちゃう計算だそうですから、睡眠はダイエッターにとって侮れないものなのです。