デブ味覚リセットダイエット やり方4選
味オンチは太りやすい。
濃い味、こってり味じゃないと満足できない、甘いものを食べるのが止まらない。そんな人は味オンチ=太る味覚=デブ味覚になっているかもしれません。
味覚が正常になれば食べ物に対する満足度が高くなり、自然と摂取カロリーが減少することが期待できます。
デブ味覚とは?
わたしたちは、食べ物を食べると「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」などを感じます。そして、「うま味」や新しい味覚「脂肪味」を感じにくいと、太りやすい味覚<デブ味覚>になっているとされます。
うま味に鈍感な場合
濃い味じゃないと満足できない
うま味の味覚が鈍いと、甘味や塩味でうま味を補おうとするため、味が濃くないと美味しく感じられなくなってきます。
甘味が強い食べ物は必然的に糖質の量が多く入っていて太りやすいですし、糖や塩分で味の濃いおかずはご飯などの炭水化物をより多く食べてしまいがちです。
塩味が濃いものはむくみにもつながります。
甘党でうま味を感じにくい人は、強い甘みを感じるケーキやアイスなどしか美味しく感じられず、食事をきちんとせずにお菓子ばかり食べてしまう人も。
うま味は満腹感と食欲抑制につながる
うま味は日本人にとって子供のころから親しんできた、おいしさの要素のひとつです。和食が世界的に認められた現在では、「UMAMI」(うまみ)という言葉がそのまま外国語の中に入って使われています。
このうま味が満腹感の感じやすさに影響することがイギリス、サセックス大学の研究で発表されています。うま味(グルタミン酸とイノシン酸)を含むスープと含まないスープを食事の前に飲む実験で、うま味のスープは満腹感を促し、食欲を抑えるという結果が得られています。
脂肪味に鈍感な場合
第6の味覚とされる脂肪味。昔の日本に比べて現代は高脂肪食を食べる機会が増えました。
脂肪とカロリーを摂りすぎてしまう
高脂肪食を好んで食べ続けていると、油っこさに対して味覚が鈍くなってしまう恐れがあります。
脂肪味の味覚が鈍いと、脂っこさに気づかず、高脂肪な食品をたくさん食べてしまいます。その結果、脂肪とカロリーを摂りすぎて太る原因になります。
脂肪味に対する感覚が正常の人と比べて、太りやすい状況に知らず知らずのうちになっているのです。
あなたは太る味覚になってる?味覚異常チェック方法
お家で簡単にできる味覚異常チェック方法を紹介します。
これは、甘味と塩味の味覚をきちんと感受できるかどうかをチェックする方法です。
砂糖と塩があればできます。
- まず水200ccと砂糖5gを準備し、混ぜて甘い液を作ります。
- 次に水200ccと塩2.5gを準備し、混ぜてしょっぱい液を作ります。
- 1ccほど口に含み味わいます。
1ccはティースプーンに1杯程度の量です。
これを味わってみて、味をはっきりと感じない人は、味覚障害の恐れがあります。
塩味を感じにくい、甘味を感じにくいなどどちらかだけ感じにくい人もいます。
あると便利。0.1gが測れるスプーン
デブ味覚になる6つの食生活パターン
味覚が鈍ったまま放っておくと、余分な糖分や塩分をどんどん摂取して太るばかり。
さらには味覚障害が悪化して悪味症という何を食べても砂を食べているような味という恐ろしいことにならないとも限りません。
その反面、太る味覚の改善によって食事制限なしでダイエットに成功した人もいます。
味覚が鈍ってしまう原因となる食生活パターンを少しずつでも改善することは健康とダイエットにいい結果をもたらします。
早食い・よく噛まないで食べる
最近は柔らかい食べ物が多いこともあり、しっかり噛まずに食事をしがちです。
食べ物の味をきちんと意識せずに食べていると、味覚は鈍っていきます。
また噛むことで刺激されるはずの満腹中枢に信号が届かず、食べ過ぎにもつながります。
ながら食べ
意外とよくないのが何かをしながら食べる「ながら食べ」。
テレビ番組やゲームに夢中になりながら食事をしていたら、いつのまにか食べ終わっていた、ということがある人は要注意です。
味を意識しないどころか食べたことすら薄い記憶。食事で刺激されるはずの感覚を無視しつづけていると味覚は鈍ります。使わない能力・感覚は衰えていくのです。
どのくらい食べたのかも意識できず、食べ過ぎにもつながります。
インスタント食品、コンビニ食、ファーストフードをよく食べる
市販の食品には食品添加物が多く含まれています。
食品添加物は、味を感じる細胞(味細胞)を健康に保つために必要な「亜鉛」と結合して吸収を妨げます。
亜鉛不足は味覚障害の大きな要因のひとつです。
外食が多い
食品の味は昔と比べて濃く、甘くなっています。甘み・塩味が少ないと美味しく感じにくいことから、レストランの味も美味しいと感じてもらうために強い味の傾向です。
特に居酒屋などではお酒が進むように濃い味付けになっています。
そのため強い味に慣れてしまう結果、味覚は鈍ってしまうのです。
ストレスの多い生活
過剰なストレスにさらされて脳が疲弊すると甘味に対する感受性が低下します。
いつもよりも強い甘味でないと脳が甘いと認識できません。
この状態が続くことで味覚が鈍ります。
偏食
好きな物しか食べないでいると味を感じる味細胞をまんべんなく刺激することができません。その結果、味細胞の感受性が鈍ってしまいます。
デブ味覚リセット1:痩せる粉末出汁(だし)
では、デブ味覚をリセットする方法です。4つ紹介します。
最初は、テレビ番組などで紹介されて話題になったやせる出汁。うま味の詰まった出汁を毎日飲むことで味覚をリセットします。種類の違ううま味成分を組み合わせた粉末を飲むと、食欲の抑制やストレスの軽減などが期待できます。
継続して痩せる出汁を飲むことで、デブ味覚の状態からうま味を感じるトレーニングをして味覚を正常化します。
魔法の痩せる粉末出汁のレシピ
材料
かつお節:30g
刻み昆布(塩分不使用のもの):10g
いわし煮干し:10g(6匹くらい)
緑茶(茶葉)5g
やせる出汁の作り方
- いわし煮干しを軽くちぎってフライパンで乾煎りにする。
- 軽く炒ったら、かつお節を追加し、手でパラパラと粉末にできるくらいに水分を飛ばす。
- ミキサーやミルで材料全てを粉砕して粉末にする。
- 密閉容器に入れて冷暗所で保管し、2週間をめどに使い切る。
やせる出汁の飲み方
1日1回、大さじ1杯を150~200ccのお湯で飲む。
基本のタイミングは朝です。
前出、英国の研究では、食事の45分ほど前にダシを飲むことで、満腹感が感じやすくなったという結果を得ています。
夕食前など、一番ボリュームのある食事の前に飲んでみるのもいいかもしれません。
塩分は足さないこと。
やせる出汁粉末の代用
ミキサーなどがない場合は、粉末の出汁と緑茶で代用するといいと思います。
これはトップバリュの出汁パックです。
かつお節、サバ節、いわし煮干し、昆布が使われています。元々だしパックに入れたまま使う用途なので、細かい粉末ではなく塊はありますが、成分的には問題なさそうです。
これにカテキン緑茶をプラス。粉末の緑茶は、今時どこのスーパーでもたいてい手に入ります。
1パック分がちょうど大さじ1杯くらいの量です。(半分でもいいという気もします。)
熱湯を注ぐと塊も柔らかくなります。おやつにスプーンですくって食べながら出汁を飲むのもいいかもしれません。
ただ、たまに小骨が出てくきて危ないので飲むときは具がある程度沈殿するのを待ってからのほうがいいかも。
これに限らず、もっと細かい粉末のものも探せばあると思います。
塩分ゼロなのに出汁が濃いので美味しいですよ。
デブ味覚リセット2:苦渋ダイエット(にがしぶダイエット)
味覚に対する感受性をアップさせる「苦味」と「渋味」の食材を食事に取り入れるのが苦渋(にがしぶ)ダイエットです。
苦味や渋味は普段あまり意識して味わうことがありません。
どちらかと言えば避けてしまう味です。
この苦渋を意識することで鈍化した味への感受性が鋭くなってきます。
そして食べ物の本当の美味しさがわかるようになってきます。
また苦味には脂肪、渋味には甘さに対する感受性を高める働きがあり、苦渋がわかるようになるにつれ、少量の脂肪・少量甘味の刺激で満足できるようになります。
特に春先は、菜花、タラの芽、雪の下など、苦味が美味しい野菜が出回るため、苦渋ダイエットを始めるのにいいタイミングです。
苦渋を取り入れ、意識して味わう
苦渋ダイエットのメインは苦味と渋味を意識して味わうことです。
普段食べているメニューの中にも苦味や渋味を持つ食べ物・飲み物はたくさんあります。
まずは苦渋を見つけたら素通りせず、意識して味わってみます。
たとえば葉野菜は苦渋食材です。キャベツやレタス、ホウレン草、ベビーリーフなど何もかけずに、あるいは調味料は少しだけにして苦味や渋味を見つけてみてください。
毎回の食事に苦渋を積極的に加えてみましょう。
コーヒーの苦みをブラックで味わってみたり、ビールも苦味を意識してみたり。
みかんをキンカンのように皮をつけたまま(外側のオレンジの皮まで)食べてみると苦味を味わえます。意外と美味しいのでぜひトライしてみてください。
おやつはカカオの苦みを味わえるカカオ70%以上のチョコレートがおすすめ。
最初は苦くて食べにくいかもしれませんので、ミルクチョコと一緒に食べたりして慣れていくと徐々にカカオ率の高いビターチョコも美味しく感じてきます。
苦渋食材
ゴーヤ、ぎんなん、菜の花、ゆずの皮、筍、山菜類、レタス、キャベツ、ほうれん草、かぶ、春菊、チコリ、ルッコラ、みょうが、ベビーリーフ、葉野菜全般
コーヒー、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ビール、ウイスキー、ワイン
など
苦みも渋みもポリフェノールです。苦渋を取り入れると老化防止にもなりますよ。
デブ味覚リセット3:亜鉛
太る味覚になる要因のひとつが亜鉛不足です。
わたしたちの舌や口の中には味細胞(=味覚受容細胞)が集まって味を感知する器官である味蕾(みらい)があります。
この味細胞を健康に保つために必要なミネラルが亜鉛です。
味細胞は新陳代謝が他の細胞より活発で、約1か月ごとに新しい細胞に生まれ変わっています。
その味細胞が再生する時に必要な成分が亜鉛のため、不足すると味に対する感受性が落ちるのです。
健康維持の為に1日10~15mgの亜鉛を摂りましょう。
また、食品添加物は亜鉛の吸収を妨げる働きがあるため、ファーストフードやインスタント食品など食品添加物の多い食べ物を控えるようにするのをお勧めします。
亜鉛を多く含む食材
亜鉛は、魚介、肉、海藻、野菜、豆類などに含まれています。
特に多い食材としては、牡蠣・牛肉・豚レバー・カニ・カシューナッツ・松の実・かずのこ・ごま・納豆・ひじき・舞茸など。
クエン酸やビタミンCを一緒に
亜鉛は、クエン酸やビタミンCが含まれている食材と一緒に摂ると吸収されやすくなります。
生ガキにレモンをキュッと絞って食べるのなんかいいですね!
ひとつの料理に亜鉛とクエン酸やビタミンCを同時に含まなければいけないわけではなく、たとえば、魚介類や牛肉を食べる時には、一緒にレモンや酢を使ったサラダや酢の物などを副菜として食べるのをお勧めします。
デブ味覚リセット4:断食
味覚のリセットには断食も有効です。水だけで過ごす断食は個人で行うのは危険も伴い難しいですが、最低限の栄養をとりながらのプチ断食なら個人でもできます。おすすめは酵素ドリンクを使った酵素断食。
酵素断食は、ビタミンやミネラルが豊富で食物繊維を含まない酵素液だけで数日を過ごす食事療法です。消化器官を休めながら酵素や栄養を補給することで、代謝酵素を活性化させられます。
代謝が活発になるということは、体中のあらゆる細胞の生まれ変わりが促進されるということ。細胞の不具合が調整・修復されるので実際にやってみるとわかりますが、身体の調子が全体的に上がる実感があります。味覚の感受性もしかり。
断食は味細胞を再生リセットする
わたしたちは舌などにある味蕾(みらい)で味を感じていますが、味蕾は味を感受する味細胞の集まりです。味細胞は他の細胞よりも短命なため代謝を活発に行わないと機能が落ちがちです。
酵素断食で味細胞の再生も促進されるため、断食後は味に対する感受性が鋭くなります。
太る味覚を一気にリセットできるのが酵素断食のいいところです。
数日で体重も落とせて一石二鳥
酵素液のみで数日間過ごすので体重も落ちます。
酵素断食は3日間が最適日数です。週末などに気軽に行うといいと思います。
酵素断食終了後はダシのうま味や食べ物本来の美味しさがわかるようになりますので、その味覚を保つようにすることが重要です。
酵素断食は選び方が重要
また、身体をリセットするためには酵素の選択が重要です。
以下3つをチェックして購入するのをおすすめします。
原材料は一番多く使用しているものから記載することになっています。できれば無添加で酵素100%が望ましいですが、数種類の酵素液を利用してみたわたし自身の体感として、酵素材料がトップのものであれば、他の成分を添加してあっても体内がリセットされる感覚はありました。
例として2つ紹介します。例1はリセット感有。例2は断食はできるがリセット感はありませんでした。
市販の酵素液 原料の例(赤枠内が酵素原料)
例1
例2
例1の酵素は、酵素原料となる野菜などが原材料のトップに表示されています。例2では酵素よりも他の原材料が前に記載され、酵素よりも他のものが多く入っていることがわかります。
特に注意したいのは黄色い下線を引いてある果糖ぶどう糖液糖です。味の調整のために食品によく使われる糖で、液糖のため吸収されやすく血糖値も上がりやすい、太りやすい糖質なんです。酵素材料よりも果糖ぶどう糖液糖が多く使われている酵素液は避けたほうがいいと思います。
完全無添加で酵素だけのものがベストです。
優光泉酵素はわたしのお気に入り酵素です。定期購入しています。
一般的な酵素液よりも大容量なうえ、1回に飲む量が少なくてもいいので、1本で数回のプチ断食ができるんです。
2週間でデブ味覚をリセット
味覚を感じているのは味細胞。舌にある味蕾(みらい)という器官です。デブ味覚の人は、うま味や脂肪味を感じにくい味蕾(みらい)を持っているのです。
この味蕾(みらい)も新陳代謝により生まれ変わります。その周期は2週間と言われています。
そのため、味覚のリセットはまずは2週間以上を目安に頑張ってみましょう。
断食によって味覚が敏感になりうま味をしっかり感じられるようになっても、気を抜かずに2週間、薄味にするなど、できることを取り入れて継続しましょう。