ロズマリン酸(Rosmarinic Acid)
ロズマリン酸でダイエット!ご飯やパン、麺類など炭水化物が好きな人にうれしいダイエット効果をもつ成分です。シソ酢を食後に飲んで彦摩呂さんが痩せたことで一時大ブームに。ロズマリン酸の効果、この成分が含まれる食材や摂取の目安についてまとめました。
ロズマリン酸とは?
ロズマリン酸は、しそ科の植物に含まれるポリフェノールの一種です。
しそ科ハーブのローズマリーに特に多く含まれる成分(タンニンの一種)であることから、このハーブの名前をとって「ロズマリン酸」(あるいはロスマリン酸)と名づけられました。
ポリフェノールですから、抗酸化力があり、お肌を守る働きがあります。ニキビ、皮脂テカ肌に悩んでいる人は摂取してみるといいそうです。
また、過剰になっている免疫反応を正常に戻すアレルギー軽減効果も期待される成分です。花粉症の対策にもロズマリン酸入りのお茶などが有効です。レモンバームのハーブティーや、沖縄のクミスクチン茶などがあります。
近年、ロズマリン酸の認知症予防効果も金沢大学などで研究が進んでいます。金沢大学のロスマリン酸認知症予防プロジェクトでは、レモンバームというハーブからの抽出物を使用し、アルツハイマー型認知症の原因物質と言われる脳内に溜まるアミロイドβタンパクの凝集を抑制することなどを報告しています。
ロズマリン酸を含む素材
ロスマリン酸は、しそ科のハーブ類に多く含まれています。
しそ(青じそ(大葉)より赤じそに多い)
エゴマ
ローズマリー
クミスクチン
レモンバーム
など
ロズマリン酸のダイエット効果
ロズマリン酸は炭水化物が分解されてできた麦芽糖をブドウ糖に分解するのを抑制する働きがあります。分解されない麦芽糖は吸収されることなく、体外へ排出されます。
血中のブドウ糖増加が抑えられるため、エネルギーとして使われずに中性脂肪へ変化するブドウ糖の量を抑えることができるのです。さらに、筋細胞のエネルギー消費を促進し、脂肪や糖の燃焼促進効果もあるとされています。
食事と同時に摂取することで血糖値が異常に上がり過ぎるのを防ぎ、脂肪を溜め込みにくくしてくれるのです。
しかもロズマリン酸には即効力があります。同時に摂取した炭水化物が中性脂肪へと変化するしくみを途中でブロックしてくれるのです。
このロズマリン酸を含むシソ酢の効果で、シェイプアップ番組でダイエットに挑戦していたグルメレポーターの彦摩呂さんが食べる量を減らさずに痩せる事に成功していました。彦摩呂さんのロズマリン酸ダイエットのやり方は、食後に間髪入れず、しそ酢を飲むだけ。
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しそ酢は家庭で自作することもできます。赤しそは6月頃にしか出回らないので梅雨時の楽しみのひとつです。
摂取する目安量
ロズマリン酸のダイエット効果を得る為には、ロズマリン酸を1日に50mgほど摂るといいそうです。ロズマリン酸50mgがシソ20枚分くらいになりますので、1日にシソの葉で20~30枚くらいを目安に摂るといいと思います。
1回の食事で、しそ10枚くらい分を目安に摂取すると効果が得られます。
シソ酢などで摂取する場合には食後に即効で飲みましょう。
シソにも酢にも食欲増進効果がありますので、食前に飲むとよけいに食べちゃう恐れありです。
シソ酢はシソエキスと酢をミックスしたものですが、酢にも脂肪の代謝を活発にさせる働きがあります。酢を一緒に摂らなければいけないわけではなく、相乗効果を期待できます。
酢が苦手な人はシソだけ摂取してもロズマリン酸効果は得られます。
花粉症などのアレルギーにもいい
花粉症には1日にロズマリン酸50mg(シソ葉約20枚)でヒト実験で効果があったというデータがあります。
花粉症には沖縄のクミスクチン茶もお勧めです。
クミスクチンは和名をネコノヒゲというシソ科の多年草で、うこん・グァバと並び沖縄の三大薬草茶と呼ばれているそうです。クミスクチンは、ロズマリン酸やカリウムを多く含んでいます。ロズマリン酸は、シソ葉の10倍も含んでいるそうです。
ロズマリン酸は水に溶け出しやすく熱に強い成分とはいえ、お茶として抽出した場合にどのくらいのロズマリン酸が摂れるのかは調べがついていません。でも元々の含有量がシソの10倍なのですから、程々の量がとれると期待してもよさそうです。
ロズマリン酸ダイエットの注意事項
ロズマリン酸は即効性がありますが、飲んでいる時だけのダイエット効果とも言えます。しそ酢などを利用してダイエットする際には、ロズマリン酸に頼りすぎることなく、食べる量を少しずつ減らしたりするなど、生活習慣を変えていくことも長い目で見ると必要になってくると思います。
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